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みやま犬猫病院

みやま犬猫病院は、群馬県前橋市にある
犬・猫の全科診療動物病院です。

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みやま犬猫通信

みやま犬猫通信

猫の尿管結石

2022.1.14
前橋でも雪が降ったり寒い日が続きますね。
寒い冬の病気の代表と言えば、尿路結石です。
石は、腎臓、尿管、膀胱、尿道のどこにでもできて、何も悪さしないこともあれば、
尿路に引っかかって閉塞を起こしてしまうこともあります。
上のエコーの写真は、4歳の猫ちゃんの尿管に石が並んでいる様子です。
主に閉塞に関与している石は黄色の〇を、とてもうすべったくてより小さい石には黄色⇦をつけました。
この子は3歳の時に『尿の色が濃い』ということで受診されて、尿に潜血反応が認められ、右の腎臓に1.2㎜大の小さな結石が認められていました。それから約1年後の定期検診の時に、無症状だったのですが上のエコー画像が認められました。この結石によって、尿管が閉塞していたのでした。ここより上流の尿管と腎盂(腎臓の尿が集まってくるところ)は拡張していました。2日後にはやや悪化していたために手術をしました。
摘出した尿管結石の石です。
とっても小さいですよね。
放置すると水腎症になり、腎臓の機能が失われます。
腎臓は再生しませんので、元気な腎臓の細胞数を維持することが何より大切です。
まだ術後1か月半くらいですが、特にトラブルなく過ごしています。
SUBシステムという人工の尿管を移植する方法もありますが、この子はまだ4歳でしたので、本人の尿管で生活できるのが一番良いと考え、SUBではなく尿管切開を実施しました。
一言に尿管結石と言っても病態が様々ですので、その子にあった治療法を提案していきたいと思います。
今日だけで10回も吐いた、などという症状は、実は尿管に石が詰まった場合でも起きます。単なる胃腸炎かな、猫ってよく吐くよね、ではないことがありますので気を付けましょう。
元気が一番ですね。

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