コロナがかなり落ち着いてきましたね。
このまま終わってほしいものです。
さて、当院ではTHUNDERBEATを導入しました。
『サンダービート』といいます。手術用の装置です。
多くの手術時には、手術用の糸で血管を縛って(結紮・封止)、はさみに持ち替えて切断(切開)するということをします。ところが、サンダービートはこの作業を同時に行ってくれるのです。
利点は、とにかく時間の短縮ができます。
手術で時間をとられるのは、実はこの結紮や皮膚などの縫合です。
縫合はホッチキスのようなステープラーというものを使うとかなり短縮できたのですが、この血管の封止・切開を同時に行う装置は今まで世界にありませんでした。
手術の時間が短縮されて悪いことはありません。良いことばかりです。
また、上の写真がこの装置の電気メスですが、これもとても優れたものです。
機械が放電量を検出して、スパークが必要最低限となるように出力を制御してくれます。切開部分の傷の損傷が少なくなりますので、結果として皮膚の癒合が早くなったり、感染のリスクが下がったりすることが期待できます。
具合の悪い子の手術の時は、1分1秒でも早く終わらせることが大事ですので、そんな時にTHUNDERBEATとこの電気メスが特に役立ってくれます。
これから本格的に寒くなりますので、コロナやインフルエンザをはじめ、体調に気を付けてお過ごしください。
元気が一番ですね。