2歳のオスの猫ちゃんが嘔吐を主訴に来院されました。
飼い主様からお話を伺うと、おもちゃのヒモの一部を食べたかもしれないとのことでした。
レントゲンや超音波検査でははっきりしなかったため、内視鏡検査をしました。
内視鏡検査をすると、食道に緑色の糸が見えました。引っ張っても全く動かず、胃や小腸まで内視鏡を進めると、その糸はずっと続いていました。内視鏡での回収が困難と判断し、開腹手術にて摘出したのが上の写真の糸です。全長約60センチ。なんと、食道から大腸まで一本の糸がつながっていました。胃や小腸を合計7か所切開して摘出しました。術後約1か月の再診では、嘔吐もなく食欲旺盛とのことでした。
猫はヒモ状のものが大好きです。そして、食べる気がなくても、舌の構造上飲み込んでしまうことがあり、今回のように大変な手術をしなければいけないことがありますので気を付けましょう。
元気になって安心しました。
元気が一番ですね。