新しい年になりました。
今年も『病気をしっかり治す』ことを目標に日々研鑽していきたいと思います。
また、暖かい日が多く、全国的な雪不足が続いていますね。
自分のできることから温暖化対策をしたいと思います。
さて、今回は滅菌についてです。
先日往診で伺ったおうちの方と話題になりましたので触れてみようと思いました。
滅菌(めっきん)とは、そこに存在する全ての微生物を殺滅することをいいます。
何のためにするかというと、病院に来院される動物や飼い主さんが、病原微生物による不必要な感染症にならないようにするためです。そのために、診察や検査、入院治療、手術などに使用する様々な道具に付着している微生物を殺滅し、感染症を引き起こさなくする準備が滅菌です。
当院では主に先の写真に出した、高圧蒸気滅菌器、いわゆるオートクレーブを使っています。避妊、去勢手術はもちろん、すべての手術(歯科治療を含む)において器具は滅菌しています。
滅菌にも種類があり、ガスを使用した滅菌方法もあります。
それ用の袋には、袋の色が変わって、滅菌ができたかどうかを識別できるものもあります。
また、診察台は使用するごとに毎回必ず消毒をしています。
感染が成立してしまうと、もちろん治療が必要になってしまいますし、高齢犬・猫や基礎疾患を抱えた動物にはかなりの負担になります。未然に防ぐのが何よりです。
2020年にもなり、現在ではほぼ当たり前のことになっていると思いますが、当院に安心してご来院いただければと思い、お話しさせていただきました。
今年も皆様の大切なワンちゃん、ネコちゃんが元気でいられるように、しっかり対応していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。