歯の病気は本当に多いですね。
3歳の猫ちゃんが、歯が抜けたとのことで受診されました。
写真の青矢印の赤くなったところが抜けたあとです。
反対側の下の臼歯がグラグラだったこともあって、麻酔をかけて歯の治療をすることになりました。
歯が抜けたらどうしますか?
皆さんの考えは様々だと思いますが、
この抜けたところのレントゲン写真を撮ると、
わかるでしょうか?
黄色で囲ったところに、抜けた歯の根っこが残っていました。
根っこが残っていて歯肉が赤くなっていましたので、この根っこが歯周病の原因となっていました。これは残った根っこをきれいに抜かないと治りません。
おそらく破歯細胞性吸収病巣という病気が起きた結果と考えられました。
根っこがあっても、まわりの顎の骨とレントゲン上同化して見えていれば抜かないのですが、同化していなくて歯肉炎を起こしていましたので抜きました。
調べてみないとわからないものです。
スキンシップの一環として、お口を『あーん』とあけて観察してみてください。
口の中の病気は発見が遅れがちですので、早期発見につながります。