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みやま犬猫病院

みやま犬猫病院は、群馬県前橋市にある
犬・猫の全科診療動物病院です。

027-212-3803

みやま犬猫通信

みやま犬猫通信

犬の会陰ヘルニア

2019.7.5
写真はダックスフントの会陰(えいん)ヘルニアの様子です。
会陰ヘルニアとは、肛門の周りの筋肉が萎縮することで筋肉と筋肉の間に隙間ができ、
その隙間に直腸が入り込んで蛇行し便が出しにくくなったり、排便痛がでたり、または膀胱がその隙間に飛び出てしまうと尿が出なくなったりします。
好発犬種は、ダックスフント、ウェルシュ・コーギー、プードル、シェットランド・シープドッグ、ボストン・テリア、ペキニーズなどです。
正確な原因はわかっていませんが、未去勢オスに多いことから前立腺肥大による排便時のいきみによる筋肉への持続的な圧迫、尾が短い犬では尾骨筋の発達が悪いこと、椎間板ヘルニアなど神経疾患を抱えている犬では神経性萎縮などが考えられています。
真上から見ると、
こんな感じで、右のおしりがふくらんでいます。
腫瘍と間違って受診される方もいます。
筋肉が解剖学的に欠損してしまった結果ですので、
以前あった筋肉と同じ働きをするように壁を作る必要があります。
手術方法は非常に多く、様々なものが考案されていますが、
当院ではワンちゃん本人のお尻の近くの筋肉と骨膜を立ち上げて、壁を作る方法を第一選択としています。
手術の写真が出ますので、気分が悪くなりそうな方はご遠慮ください。

これを壁として周囲の組織と縫合します。
皮膚の縫合が終了すると
このような感じです。
肛門自体が前に移動し、本来の位置に戻りました。
(いちばん最初の写真では、肛門が尾の付け根よりもずっと後ろに移動してしまっていました)
また、右側のみ今回は手術しましたので、肛門が右に引っ張られているのがわかります。
この子は排便痛がひどくてかわいそうでしたが、これでひと安心です。
ワンちゃんのウンチが出にくいときは、早めに受診してください。
時間がたつほど通常の手術方法が困難になってしまいます。
また、おしりの横がふくらんでいて尿が出ないときは
膀胱が脱出してしまっている可能性があり、そうであれば命に関わりますので
すぐに受診しましょう。
早期発見、早期治療が大事です。

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