4歳のダックスの男の子が『血を吐く』という主訴で来院されました。
他院で単純レントゲン写真をとったものの、異常がはっきりせず、
調子が良くならないとのことで来院されました。
飼い主さんのお話では、数日前に焼き鳥を置いておいたら串がバラバラになっていて、焼き鳥を串ごと食べたかもしれないとのことでした。当院での単純レントゲン写真でも異常はわからず、相談の上麻酔をかけて内視鏡でのぞいてみることとなりました。
レントゲンには写りませんでしたが、胃の中にしっかりと串の残骸が刺さっていました。
内視鏡の異物摘出用の道具での摘出を試みましたが、大きすぎて胃にひっかかって摘出できず、結局開腹手術での摘出となりました。術後10日目の抜糸時には、すっかり元気になっていました。
美味しいにおいのするものは、わんちゃん、猫ちゃんの手や口が届かないところに保管しましょう。今回は軽傷で済みましたが、2次的な病気が起こってしまうこともありますので注意が必要ですね。