写真は12歳の女の子のわんちゃんのお口の様子です。
異常があるのがわかりますか?
矢印で示した穴みたいなところ、実は鼻の中なんです。
正常では、口の中と鼻の中は、喉でつながりますが、喉にいくまでは完全に仕切られています。
これは、歯周病が進行した結果、鼻と口を隔てている骨が融けてしまったために起きたものです。
また、見えている犬歯の周囲の組織もスカスカでグラグラになっていました。それと、本当はもっと歯がたくさんあります。お口の中全体が歯周病が進行して歯が無くなってしまっていたのでした。
わんちゃんや猫ちゃんの口の中を観察することをお勧めします。歯周病をはじめ、口の中のできものも早期に発見することができれば治療が軽くて済みます。スキンシップの一環として、『はい、あーんして』という具合にしてみてはいかがでしょうか。