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みやま犬猫病院

みやま犬猫病院は、群馬県前橋市にある
犬・猫の全科診療動物病院です。

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みやま犬猫通信

みやま犬猫通信

猫の尿石症

2017.11.14
ずいぶん寒くなりましたね。
私たち人間は、寒くなれば温かい飲み物を選んで飲めますが、犬や猫はどうでしょうか?
朝はホットコーヒー、寒い外から帰ったらコーンポタージュ、なんて選べません。
常に水。しかも数時間前に用意されたもの。
飲みたいときに、フレッシュな状態の飲みたいものが飲めません。
寒くなれば飲水量が減るのは、そういった事も理由のひとつかもしれません。
写真はおしっこが出なくなって受診されたオスの猫ちゃんの尿を顕微鏡で観察したものです。
拡大すると
背景の小さな小さなつぶつぶは、赤血球(血液成分。出血しているという証拠。)、
そして大小様々な大きさの物がたくさんありますね。
これが膀胱結石の石になる前の段階の物です。
この石の前の段階の成分がさらに集まって結合し、大きくなって石になると、オス猫の尿道にひっかかりやすくなります。また、出血により出た血液成分がかたまったものも閉塞を起こすことがあります。
そうすると、おしっこが出なくなり、とても危険な状態になります(尿路閉塞)。
このときの家庭での症状は、陰茎をずっとなめている、尿がたれる、ソワソワする、トイレに出たり入ったりを何度も繰り返す、おしっこが出ない、おしっこが1滴ずつ出る、おしっこが赤い、鳴き声が変、元気がない、食欲がない、じっとしている、吐く、などです。
尿路閉塞は、飲水量の少なくなる寒い時期によく起こります。
命に関わる重大な病気です。
まずは閉塞部位の特定と閉塞の解除を行い、飼い主さんとよく相談したうえでお薬での治療をするか、手術による治療をするかを決めていきます。
猫ちゃんの飲み水にひと手間加えることで、冬でも一定の飲水量が維持できれば、病気を未然に防げるかもしれません。たまにはぬるま湯にしてみたり、水だけど交換時間を短くしたり、色々方法はあると思います。
寒い時期は、犬や猫がじっとしていることが多く、病気があっても目立ちにくい時期です。
水の管理と、トイレの様子は毎日観察しておくと良いですね。

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