犬や猫では、「『けいれん』『発作』『てんかん』があった」
ということで来院される場合があります。
細かいようですが、『けいれん』と『発作』は、症状で、
『てんかん』というのは診断名です。
また、一言に『てんかん』といっても、もっと細かい分類があって、けいれんを抑える薬が治療法になる場合もあれば、頭の中の手術が治療法になる場合もありますし、さらには開腹手術が治療法になる場合まで、診断によって治療法は様々です。
そのため『けいれん』が起きた時に、何でけいれんが起きたのか正しく診断することが非常に大切です。けいれん前に、外的な刺激がなかったか?おかしな物を食べなかったか?犬種、猫種は何か?などなど、その子のプロフィールからけいれんが起きる前の情報もとても大事です。
それと、可能ならお勧めしているのが、『けいれん』『発作』を起こしているときの動画を撮っていただくことです。そんな緊急事態に無理だよ、という声も聞こえてきますが、可能であれば携帯電話やデジカメなどで撮影して、診察の際に見せていただけると一番良いと思います。なかなか飼い主さんもそのときの状況をうまく表現できないことがありますので、正しく状況把握をするための、非常に有効な手段となります。
その他に、歩き方がおかしい、とか、びっこをひく、とか、御自宅で気になる症状があるときも、動画を撮ってきていただくのは有効だと考えております。